歯周病はサイレント・ディジーズ(静かなる病気)とも言われ、
初期の状態では自覚症状がありません。
しかし、“永久歯の抜歯原因調査”にあるように
歯科医院での抜歯原因の約40%が歯周病という
実は大変恐ろしい病気です。
自己診断で危険度の高かった方はお気軽にご相談ください。
自己診断で危険度の高かった方はお気軽にご相談ください。
歯周病は“中等度の歯周炎”であっても「あれっ? 何か変だなぁ」
といった程度の違和感にしか感じられないかもしれません。
しかし、歯周病は確実に進行しています。
少しでも気になる方は当院に早めにご相談ください。
歯周ポケットの深さ 3mm以内
歯周病菌によってバイオフィルムができ、歯周ポケットが形成されています。歯ぐきが炎症し、少し赤く腫れていますが、自覚症状はありません。
バイオフィルム
多数の細菌の凝集塊(プラーク)と細菌の死骸などが石灰化した歯石の塊です。
まだ歯ぐきに限局した状態で歯槽骨などの破壊はありません。
ご自宅での口腔ケアと治療によって健康な状態に改善することができます。
歯周ポケットの深さ 3~5mm程度
バイオフィルムの拡大によって歯周ポケットも深まり、歯根深部への歯石付着が始まります。歯ぐきの炎症も大きくなり、出血や排膿など自覚症状も現れ始めます。
歯を支える歯根膜や歯槽骨の破壊はこの頃から始まります。
歯周ポケットの深さ 4~7mm程度
歯周ポケットがさらに深まり、歯槽骨の破壊によって歯ぐきは下がり歯根露出が始まります。歯のグラつきもこの頃からです。
歯ぐきからの出血や排膿が頻繁に起こるようになり、口臭もきつくなってきます。
歯周ポケットの深さ 6mm以上
歯のグラグラが大きくなり、その痛みから物が噛めなくなってきます。
歯ぐきからの出血や排膿も収まらず、口臭もさらにひどくなります。
末期的な症状で、そのままにしていると歯は抜け落ちてしまいます。
歯を残すことが難しい場合は抜歯による治療になります。
効果的に予防するために、食事・飲酒・持病や日頃のストレスなどについてもお聞きします。
このグラつきを診るのが歯の動揺度検査で歯の側面に力を加えて診ます。
レントゲン写真により歯槽骨など歯周組織の状態を把握することができます。
歯列全体の感染状況はパノラマ写真、感染部位の詳細はデンタル(1~3歯の写真)を用います。
そのため、口腔内を徹底的に衛生的にする治療が中心になります。
毎日の歯磨きは口腔内の衛生を保つ最も効果的な方法です。
また、歯科医院で治療をしても正しい歯磨きができないと、治療そのものが無意味になってしまいます。
TBIでは染め出しによる磨き残しチェックをおこない、患者様に合った正しい歯磨き方法を説明します。
スケーリングは歯面に付着した歯垢(プラーク)や歯石を除去する治療で、歯周病の治療や定期検診時の予防処置としておこないます。
歯石は強固にこびり付いているため歯磨きでは落とせず、口腔内の汚れに繋がります。口腔内を衛生的に保ち健康を維持するためにも必要な治療です。
スケーリング後におこなう治療で、歯根表面に付着した歯石や歯周病菌に侵されたセメント質や象牙質を除去する治療です。
その後、汚れの再付着を防ぐために歯根面を滑らか(滑沢)な状態にします。これは歯肉の健全化を促すことにもなります。
このような場合は応急的に隣の歯に固定する処置(暫間固定)をします。
状態によっては、周囲の歯への影響を考慮して抜くこともあります。
虫歯の治療 | 不良補綴物の交換 | 不良修復物の治療 |
咬合機能の回復処置 | 歯周ポケットの殺菌・洗浄 | 知覚過敏症の治療 |
噛み癖の改善 | 生活習慣の改善 | 歯周病の説明 |
その後、歯根面を滑らかな状態にして歯肉の付着を促し、歯周ポケットの減少を試みます。
状態に応じて歯槽骨切除術や骨移植術もしくは人工骨移植術を併せておこなう場合があります。
保護膜(メンブレン)ではなくゲル状のエムドゲインを使用して歯周組織を再生します。